老人ホームへの入居までの流れ

施設としての入居条件やサービス、料金体系に違いはありますが、入居までの流れは基本的に以下の順番で進んでいきます。

①施設選び
②施設見学
③契約・手続き
④入居

施設選び

入居する場合、まずは施設選びを行います。
入居するご本人の心身状態や入居後に受けたいケアやサービス、必要となる設備などを確認し、できるだけご本人の希望に沿った施設を選択することが大切です。

施設の入居前に、持病の有無、認知症の有無、要介護認定の段階などを確認しましょう。

自分のあった条件かを調べるには、施設のパンフレットを取り寄せるか、インターネットで検索し、比較検討します。立地などは地図検索を行い、周辺の地理や災害時のレベル(例:浸水)もチェックしましょう。
気に入った施設があったら、見学予約の申込を行います。なお、申込書を出す段階は正式な契約ではなく、 あくまで「仮押さえ」の状態なので、安心してください。

施設見学

見学予約をしたら、現地に行って見学します。その際には、以下のポイントを確認しましょう。

・スタッフの対応や生活している入居者の雰囲気
・設備の充実度
・清潔度
・感染対策

また、施設の雰囲気を掴むために、食事を一緒に食べる(有料)のも、良いでしょう。
見学に先立って、チェック事項や質問内容をまとめたメモを用意しておくことをおすすめします。

契約・手続き

見学の後に申し込みをして仮押さえの状態にしたら、必要な書類の準備を行います。主な提出物は診療情報提供書、健康診断書などです。

診療情報提供書
主治医が別の医師に患者を紹介する際に作成する書類
健康診断書
病院で健康診断を受けることで発行される書類。健康診断を受けてから取得まで2~3週間ほどかかる。

書類を提出したら、施設側が利用者とその家族と面談を行います。入居する本人が病院に入院中の場合は、入院先に出向いてもらえる場合がほとんどです。遠慮なく希望の面談場所を伝えましょう。
面談が終わったら、その内容をもとに施設にて入所審査が行われます。

なお、審査時にチェックされるのは、要介護度や持病、経済状況(身元保証人の有無)などです。

契約の際、重要事項説明書などの書類を元に施設側から説明がありますが、もし疑問に思ったことがあればどんどん説明者に質問しましょう。
特に費用面に関する疑問は、後日トラブルの原因となることもあるため、納得のいくまで説明を求めましょう。

なお、契約時には以下の持ち物が必要になります。必要な持ち物は施設によって少し違いがありますので、事前に確認が必要です。

・印鑑
・印鑑証明(施設による)
・連帯保証人
・身元引受人の印鑑
・連帯保証人・身元引受人の印鑑証明(施設による)
・戸籍謄本
・住民票

入居

審査の結果問題がないと判断されれば、入居契約に進みます。
実際に入居する際は、以下の用意が必要になります。

・カーテン
・ベッド(レンタルでもOK)
・家電類
・タンス
・食器
・衣類(下着やパジャマも含めて)
・タオル類
・靴(外履きや内履き、リハビリ用の靴)

入居の際に必要になるものは、施設によって異なるので、事前に確認しましょう。

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