施設の種類 | 施設の特徴 | 入居条件 | 費用 | 居室面積 | 主なサービス内容 | 契約方式 |
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介護付き有料老人ホーム | 主に介護を必要とする高齢者が、介護や生活支援を受けて居住する施設 | 原則として65歳以上 自立・要支援1~要介護5 ※施設により異なる |
入居一時金:0~数千万円 月額費用:15~40万円 ※施設により異なる |
個室 13㎡以上 | 介護サービス(食事、入浴、排せつ)食事の提供 リハビリ、健康管理 レクリエーション | 終身利用権方式 |
サービス付き高齢者向け住宅 | 主に介護を必要としない自立した高齢者が様々な生活支援サービスを受けて居住する施設 | 原則として60歳以上 主に自立~軽度の要介護 | 敷金:家賃の2~5ヶ月分 月額費用:10~30万円 ※施設により異なる |
個室 原則25㎡以上 ※条件を満たせば18㎡以上でも可 |
安否確認 生活相談 生活支援(掃除、買物代行など) | 建物賃貸借契約 |
大きく異なる点
入居対象
介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅では、入居対象が大きく異なります。
上記の表を見てわかる通り、介護付き有料老人ホームは「介護を必要とした方に特化した施設」と言え、サービス付き高齢者向け住宅は、「自立の方から入居でき、安心した自由な暮らしを送るために適した施設」と言えます。
スケジュール
介護付き有料老人ホームでは、一日のスケジュールが比較的決まっています。
一方、サービス付き高齢者向け住宅は、居住されている方が自由に暮らすことができます。入居者は定期的に安否確認などのサービスを受けることができます。
入居の契約形態
介護付き有料老人ホームの契約は、「終身利用権方式」が一般的です。
施設が提供する食事や介護のサービスも同時に契約するという条件で、居室・共用部分・設備などを利用する権利を購入します。
従って、住居もサービスも一緒に契約することになります。
一方でサ高住の契約方式は、「建物賃貸借契約」になっているため、入居時に必要な初期費用は、「敷金」という形で支払うことになります。
また、サ高住の契約では居室を借りるところまでしか含められていません。「食事の提供」、「訪問介護」、「訪問看護」、「デイサービス」などを希望する場合は別途契約する必要があります。
介護付き有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅のメリット・デメリット
メリット
<介護付き有料老人ホーム>
・介護スタッフが24時間常駐
・人員配置基準があり、手厚い介護が期待できる
・レクが多く入居者同士の交流が盛ん
・毎月提携病院からの往診がある
・介護費用が毎月定額なので安心
<サービス付き高齢者向け住宅>
・キッチンや浴室付の建物も多く、自由度の高い生活が継続できる
・体調に問題がなければ、外出や外泊も自由にできる
・必要な介護サービスを自由に選択できる
・初期費用が安く住み替えがしやすい
デメリット
<介護付き有料老人ホーム>
・食事や入浴時間がある程度決まっており、生活が多少制限される
・まとまった入居一時金が必要
・手厚い介護が受けられるが費用は高額
<サービス付き高齢者向け住宅>
・施設によりサービス内容が異なりわかりにくい
・レクなど、入居者同士の交流は多くない
・寝たきりや認知症の進行など、身体状態が重度になった場合は退去の可能性あり
これらを踏まえると、手厚い介護が必要な方は介護付き有料老人ホームが適していると言えるでしょう。
また、それほど介護が必要なく、生活の自由度を求めたい方はサービス付き高齢者向け住宅が適していると言えるでしょう。
施設の種類 | 介護サービス費 | 契約形式 | 生活の自由度 |
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介護付き有料老人ホーム | 介護度に合わせて定額で支払う | 終身利用権方式 | 食事や入浴などのタイムスケジュールがある |
サービス付き高齢者向け住宅 | 利用した分を支払う | 建物賃貸借契約 | 自宅と同じ暮らし |
サービス付き高齢者向け住宅は、介護が必要となったら外部の事業者と契約して介護サービスを利用します。
一方、介護付き有料老人ホームでは、施設に常駐する介護・医療スタッフが入居者に直接サービスを提供します。介護付き有料老人ホームは、介護が必要な方がサポートを受ける前提で入居する施設なので、費用面も大きく異なります。