サービス付き高齢者向け住宅で受けられるサービス

最近では、独自のサービスを提供している施設も増えてきていますので、身体状況や希望に沿ったサービスを柔軟に利用することができます。

「一般型」で受けられるサービス

サ高住の一般型は、必要に応じて外部のサービスを利用する必要があります。
基本的に、施設から介護サービスや生活支援サービスの提供はされませんので注意が必要です。

必ず受けられるサービス

サ高住で必ず受けられるサービスは、以下の2つがあります。
<安否確認・見守りサービス>
安否確認・見守りサービスは、施設職員が、利用者の部屋を定期的に訪問してくれるサービスです。
時間や頻度は施設ごとに異なりますが、何か異変が起こったときには対応してくれるので利用者も家族も安心です。

<生活相談サービス>
生活相談サービスとは、ケアの専門家が日々の生活の相談に乗ってくれるサービスです。
介護の頻度や内容、心身の悩みや不安を聞いたうえで解決に向けた働きかけをしてくれます。

必要に応じて受けられるサービス

すべてのサ高住で提供しているわけではないので、事前に確認が必要です。
<緊急時対応サービス>
緊急時対応サービスでは、施設職員による緊急時の駆けつけ対応を受けられ、体調不良時の主治医・連携する医療機関への往診依頼、救急車要請、急病時の対応、家族への連絡なども行います。
また、災害発生時の避難サポートを行い、入居者の安全を守ります。
<生活支援サービス>
生活支援サービスは外出時のサポート、買い物の代行や付き添い、通院時の送迎や付き添いといったサービスを受けられます。
さらに、部屋の清掃、ゴミ出し、洗濯などの日常生活支援もあり、ゆったりとした生活を送ることができます。
<食事提供サービス>
食事提供サービスの利用形態は施設ごとで異なり、主に以下の形態となります。
・施設内の調理室で毎⾷つくっている
・業者がある程度つくり、施設では温めるのみ
・宅配弁当を提供している
どのサービス提供であってもカロリー計算は行われているため、ご飯の用意が難しいときは、安心して施設の食事をお願いできます。
なお、要望を事前に伝えておけば、嚥下能力(飲み込む力)に合わせてミキサー食や刻み食の対応が可能な場合もあります。
介護食が必要な方は、事前に施設に相談しましょう。

<介護サービス>
一般型で介護サービスを利用する場合、訪問介護やデイサービスなど外部の介護保険サービスを使う必要があります。
館内に訪問介護事業所や通所介護事業所が併設されていたり、外部の事業者と提携しているケースが多いです。
長期間ずっと安心して住むことができるのもサービス付き高齢者向け住宅の魅力のひとつです。

<医療サービス>
医療ケアを受けたい場合には、施設に併設されている医療機関、もしくは提携医療機関の訪問診療や訪問看護サービスを受けます。
併設医療は各事業所ごとに連携されており、安心して医療サービスを受けることができます。

サービス付き高齢者向け住宅の併設医療サービスの仕組み

連携
・住宅事業者
 管理人室などに駐在する在宅職員 (コーディネーター)
・介護事業
 小規模多機能型居宅介護:複合型サービス
 通所介護:通所リハビリテーション
 訪問介護:夜間対応型訪問看護
 定期巡回:臨時対応型訪問看護など
・医療事業
 診療所
 訪問看護ステーション


連携

・併設以外の事業者
 訪問介護
 訪問看護など…

必要に応じて、スムーズに医療ケアを受けることができます。
施設によって、事業所との連携の内容は異なりますので、事前に確認が必要です。

<レクリエーション>
レクリエーションは、一般型では実施されている施設は少なめですが、介護型では盛んに行われています。
サービス内容は施設ごとに異なるため、入居先を探す際は事前にチェックしておきましょう。

<リハビリ>
一般型だと、訪問リハビリや通所リハビリなどの外部サービスを利用するのが基本です。
介護型だとリハビリ用の設備が整い、専門指導員のサポートを受けながら施設内で行うことができます。

「介護型」で受けられるサービス

サービス付き高齢者向け住宅に併設
・看護師
・機能訓練指導員
・介護士

介護型は、「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、 介護付き有料老人ホームと同等のサービスを受けることができます。
食事や家事、健康管理はもちろん、介護サービスも全て施設で提供されます。
そのため、入居後に身体状況が悪化しても、安⼼して生活を送ることができます。
基本的に介護型のサ高住は少ないので、入居までの難易度は高い点に注意しましょう。

介護サービスの利用時に気をつけるポイント

入居者が介護保険サービスを利用する場合、サービスの提供を行う事業者自由に選ぶことができます。
また、いつでも別の事業者に変更することができるので、もし自分に合わないと感じたら、担当のケアマネージャーに相談しましょう。
なお、特定施設入居者生活介護として指定を受けているサービス付き高齢者向け住宅であれば、施設から介護保険サービスを受けることができます。

看取り体制が整っている施設もある

サービス付き高齢者向け住宅の中には、看取りの体制が整っている施設があり、全体の約4分の1が、入居者の看取りを行っています。
看取りへの対応状況は施設によって異なるため、施設を選ぶ段階で看取り対応に関するチェックは欠かさないようにしてください。
また、最期までお世話になれる施設を優先するなら、すでに入居者を看取った実績があるところを選ぶと良いです。

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